猫島(田代島)訪問記

猫が好きで猫の写真を撮るのも大好きなわたしが、2020年10月に宮城県田代島を訪問してみたときの訪問記を記したいと思います。

田代島とは

田代島は、宮城県石巻市に位置し、石巻市からフェリーで40分程度で行ける離島です。

完全に過疎化が進んだ離島で、人口は100人強程度で、非常にのどかな島です。

田代島は「猫島」とも呼ばれ、野生の猫が多数いて、猫の楽園となっています。猫好きにはたまらない島、ということで、訪れてみることにしました。

アクセス

石巻へ

JR仙台駅からJR石巻駅へは、仙石線利用で快速を使えば、1時間程度です。途中、観光名所の「松島」などもあり、あわせて観光することもおすすめです。

東京から高速バスで石巻へ行く

仙台を経由して、石巻へ行くのが一般的だと思いますが、石巻行きの高速バスもあります。ただ、朝早く着きすぎる難点もあります。石巻はそれほど大きな街ではありませんので、時間をつぶすので少し苦労しそうです。ただし、かなり安く行けますよ。

高速バスは楽天トラベルで検索できます。

石巻から田代島へ

JR石巻駅からフェリー乗り場(網地島ライン石巻中央発着所)へ

JR石巻駅からフェーリー乗り場「網地島ライン石巻中央発着所」へは、バスまたは徒歩で行くことがおススメです。

路線バス(宮城交通:山下門脇線)

停留所「石巻駅前」から停留所「中央一丁目」間で約16分程度かかります。

見る限りそれほど本数は多くないようですので事前に調べて利用する方がよいようです。

徒歩でフェリー乗り場へ

わたしは徒歩で移動したのでその報告もしていきたいと思います。

私が歩いたルートは以下の通りでした。

実は徒歩でも15分強で、バスで行っても、徒歩で行ってもそれほど時間は変わりません。暑すぎず、また、晴れた日であれば、歩くことをお勧めします。

石巻の街を散策するのは楽しいですし、いろいろ感じることもあると思います。

JR石巻駅

石巻は偉大なマンガ家石ノ森章太郎氏の記念館「石ノ森萬画館」がある街で、街には彼のマンガのキャラクターのオブジェであふれています。

そんなキャラクターを見ながら、フェリー乗り場を目指すのは楽しいものです。

フェリー乗り場まであと5分くらいのところで、「アイトピア通り」というところに差し掛かると、『津波襲来の地』という碑がありました。

『津波襲来の地』の碑

この辺りから、新しい建物が多くなり、この辺りまで津波が来たのだと実感します。せっかく石巻まで来たのだから、街を散策するのもいいのではないでしょうか。

旧北上川の河岸の堤防の上に登ると、多くに白く丸い屋根の「石ノ森萬画館」も見えてます。ここまで来たら、フェリー乗り場はすぐそばです。

前方右側の建物がフェリー乗り場のチケット売り場

上の写真の左土手を下ったところがフェリー乗り場で、右の建物の中がチケット売り場になります。

網地島ラインのフェリー

網地島ライン石巻中央発着所

車でフェリー乗り場に行くのなら?

石巻中央発着所周辺には有料駐車場はあるようですが、もし、車で石巻までくるような方は、石巻中央発着所ではなく、門脇発着所の利用をお勧めします。

網地島ライン門脇発着所

門脇発着所には「無料駐車場」がありますので、車利用の場合は、門脇発着所が断然おすすめとなります。

網地島ライン時刻表

田代島では事前に宿泊予約を取っておかないと、日帰りで帰ってこなければなりません。無許可で外泊(キャンプなど)はできません。

運行ダイヤは冬ダイヤと夏ダイヤがありますが、冬ダイヤでは、中央発着所で9時の便に乗らなければなりません。

夏の便では石巻~網地島間で2往復あり、12時半発の便もありますが、詳細は必ず、網地島ラインのホームページで確認してください。

わたしは10月下旬に田代島にいったのですが、その際、12時半の便を利用しました。

チケット売り場の自動券売機でチケットを買って、フェリーに乗船。

田代島の仁斗田までの往復チケットを購入ました。一つ手前の大泊で降りて、帰りは、仁斗田から帰ってくることもできます。乗船しているいスタッフにその旨を伝えれば問題ありません。

天気がよければ、カモメ一緒に飛んでくれて、乗っているだけでも楽しいですよ。予想外のアトラクションに、フェリーも楽しめました。

田代島へ向かっています

田代島

仁斗田港

田代島の二つ目の寄港地が仁斗田港になります。大泊港には行きませんでしたが、多分、仁斗田エリアのほうが建物などが多く、わずかながらに賑やかなのだと思います。公衆トイレや民宿、商店、自販機などもありました。

「猫神社」美與利大明神まで歩いてみた

仁斗田港から猫神社(美與利大明神)まで歩いてみることにしました。

歩いた通りは以下の通りです。

島はのどかな風景が広がり、そして猫と出会えます。

猫と出会えるのか?

一番気になるのはきっと「本当に猫にであるのか?」という点だと思いますが、わたしが訪れた10月下旬でしたが、『出会えました!!』

とにかく、みんな人懐っこい!近づいても逃げたりしないし、ちゃんと写真に写ってくれます。

中には、道路の真ん中で昼寝をしていて、車で来た地元の方に追い払われたりしていました。地元の方たちも、道路にいて邪魔だとは思っても、やさしく追っ払い、きっと大事な島民だと思っているのではないでしょうか。

ただ、やっぱりちゃんとケアされているわけではないので、病気を持っていそうで、少し弱っている子もいました。

猫神社

仁斗田港から猫神社まで歩いて25分程度。正直、思ったより遠かったというのが印象です。途中から完全に森の中での移動になり、ちゃんと神社にたどり着けるのか、不安になるくらいです。

しかも、港から神社までほぼずっと上り坂です。急ではありませんが、暑い季節はきついかもしれません。

森を抜け、廃墟を通り過ぎ、ようやく、神社にたどり着きました。

猫神社

うっそうとした森の中に突然神社が現れます。

ここには神社の主?と思しきネコちゃんが待ってくれています。

本当かどうか知りませんが、ほかの方も、「ここに主がいる」と書いてらっしゃる方がいるので、楽しみに行ってみたら、本当に、ネコちゃんが待っていてくれました。

境内には猫の置物もたくさん供えられていていました。

田代島にゃんこ共和国 島のえき

猫神社に行って、仁斗田に戻ることにしたのですが、途中、島のえき「田代島にゃんこ共和国」に立ち寄ることにしました。猫神社から徒歩5分くらいのところに位置しています。

ここはおみやげや軽食が取れる休憩スポットなのですが、それ以上に、ネコちゃんの数がやばいです。

とんでもない数の猫と出会えます。もう、ニヤニヤが止まらず、写真を撮りまくりました。田代島に行ったのなら、絶対に、立ち寄る場所です。

ここでネコちゃんと戯れていたら、どんどん時間が過ぎていきます。

13時半くらいに仁斗田に着いたのですが、帰りの便が仁斗田発15時半の便。この時点で15時を過ぎてしまいました。仁斗田港まで20分くらい。急いで、港に戻ることにしました。

田代島のその他のスポット

時間があれば、その他のスポット「マンガアイランド」やカフェ(田代島オリーブ・カフェ)に行こうと思ったのですが、全然、時間がなく、まわれませんでした。残念。

だけど、限られた時間でまわったのですが、本当に素敵な島で、至る所でネコちゃんとも出会えました。

石巻に戻る

2020年10月では、夏ダイヤで15時30分仁斗田発の便で石巻に戻ることにしました。

石巻に戻るころには、日が暮れ始めて、きれいな夕日を見ることができました。

石巻中央発着所

田代島に行ってみた率直な感想

良かったところ

天気や季節、そして、運もあるのでしょうが、ネコちゃんとは出会えました。みんな人懐っこく、かわいい。猫好きにはたまりません。

ぜひ、行ってみてください

失敗したところ

フェリーの時間の都合上、滞在時間が2時間だけでしたが、短すぎました。思った以上に、ネコと出会えて、戯れていたら時間が足りませんでした。次行くときには朝の便(石巻発9時半)の便で、田代島に行こうと思います。2時間では足りませんでした。まだ行けていない場所もあるので、もう一度行きたいです。

休憩する場所

休憩する場所が、カフェか島のえきくらいしかありません。夏に行く場合には、体力をかなり消耗するので、気を付けたほうがよいかもしれません。自動販売機で水分補給もできますが、注意が必要だと思います。

訪問する季節は、やっぱり、秋や春がよいかもしれませんね。

「マンガアイランド」ではレンタサイクルのサービスもしているようですが、坂も多く、自転車での移動も大変だと思います。

よって移動はほぼ徒歩になると思うので、体力の消耗は覚悟してください。

絶対にやってはいけないこと

観光客は猫へのエサやりは禁じられています。食料を与えすぎると、体調を崩したりするためです。よって猫にエサを与えてはいけません。仁斗田港のフェリー乗り場には、エサを持ってきた人が猫に寄付できるように、エサを回収する箱があるので、ネコちゃんへのプレゼントを考える場合には、回収箱(寄付箱)へ寄付するようにしてください。

こっそりエサやりをすると?

島民にばれないように、「こっそりエサやりをすればいいじゃないかぁ」って思う人がいるかもしれません。しかし、こっそり猫へエサやりをしても、バレます!!

今回、訪問時、わたし、こっそりエサやりをしている人を見つけてしまったのです。なぜ、その人がエサやりをしていたかわかったには理由があります。

そのエサやりをされていた方、おひとりで歩いていたにも関わらず、4頭くらいの猫がずっと後をつけているんです。大名行列のようになっていて、その方はその行列の先頭を歩いているのです。

つまりエサやりをすると、ほかの猫ちゃんも、そして、エサを貰った猫も、もっとエサを貰おうとそのエサやりをされた方の後を追いかけるのです。

もう、外から見ていて、「バレバレ」なんです。だから「こっそりエサやりをする」なんてできないのです。猫は頭がよく賢いので、一度エサをやるとその方を付け回します。

最終的にその方がどうなったかまでは見ていませんが、あのままだと、港までついてきたのではないのでしょうか。下手をすると、ネコを引き連れて、港に戻ってしまい、エサやりをしたことをみんなにばれてしまいます。

エサやりはかたく禁じられています。ルールを破ってもばれます。だから絶対に皆さん、ルールを守りましょう。

とにかく、素晴らしい島でした。また、絶対に行きます。楽しめる島です。ぜひ、一度、訪れてみてください。

ご参考

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