USBWebserver v10 でUSBメモリ上にWordPressを構築する方法

USBWebserver v10 でUSBメモリ上にWordPressを構築する方法

USBWebserver v10

以前、別記事『USBメモリ上にWordPress環境を構築してみた』で紹介したUSBWebserverを利用して、USBメモリ上にWordPress環境を構築する方法ですが、USBWebserverが2022年7月に更新されて『v10』になりましたので、その内容も更新したいと思います。

v10の環境

v10の環境は以下の通りです。

  • Php 8.1.7
  • Apache 2.4.54
  • PhpMyAdmin 5.2.0
  • MySQL 5.7.37

なお、インストールした環境は「Windows 11」です。

「Windows 10」でも動作しますが、WordPressのインストールには失敗しました。原因は調査中です。

USBメモリにApache/Php/My SQL環境構築

まず、最新の「USBWebserver」をダウンロードします。

USBWebserverダウンロード

まず「SOURCEFORGE」の『USBWebserver』のページに行き、プログラム一式が格納された書庫ファイルをダウンロードしてください。

SOURCEFORGEの「USBWebserver」のページ

画面上部、左の『Download』ページをクリックしてください。

すると、ページが変わり、ダウンロードが開始されます。

ZIPファイル解凍/展開

ダウンロードした「USBWebserver v10.zip」ファイルを展開してください。

ファイルを展開すると、上のキャプチャのようなフォルダ/実行ファイルが展開されます。

実行ファイル「usbwebserver.exe」をクリックしてください

MySqlの実行ファイルの警告
Apache HTTP Severの警告

「usbwebserver.exe」を起動すると、環境によってはファイアウォールの警告が出ますが、すべて『アクセスを許可する(A)」をクリックしてください。

うまく起動すると、「Apache」「Mysql」ともに緑のチェックマークが点灯します。

Settings

「Settings」(設定)タブをクリックすると、USBWebserverの設定を確認することができます。

80ポートで、apacheを参照できるようなので、アクセスして確認してみましょう。

ブラウザを立ち上げて「http://localhost/」を入力してみてください。

そうすると、起動中のUSBWebserverの状態を確認することができます。

これがでれば、OKです。なお、「root」フォルダがウェブルートディレクトリになります。

ウェブルートディレクトリ

WordPressインストール

Webの環境とMy SQLの環境は整ったので、次にWordPressをインストールします。

WordPressダウンロード

まずは公式サイトに行ってください。

「WordPressを入手」をクリックします。

ダウンロードページの画面中央あたりに「ダウンロード」ボタンがあるので、そこをクリックして、最新版のWordPressを入手してください。

「ダウンロード」ボタンを押すとファイル保存ダイアログが表示され、かつ、『成功しました。』とのメッセージが表示されますので、適切な場所にダウンロードしてください。

WordPressを解凍/展開

ダウンロードしたZIPファイルを解凍/展開します。

ここでポイントとなるのが「どこにWordPressを展開するか」です。

WordPressをインストールしたいディレクトリに展開することが大切です。ここでは、ウェブルート直下に展開します。つまり、「http://localhost/」で表示されるホームページにインストールすることになります。もし、「http://localhost/wordpress/」というパスにインストールしたい場合には「(Usbwebserverの展開先)\USBWebserver v10\root\wordpress」にZIPファイルを展開してください。

今回は「http://localhost/」にインストールすることにします

ウェブルートに展開すると「index.php」は上書き確認されますので、上書きしてください。

WordPress解凍/展開後のウェブルート

これで、ウェブルートへのWordPress配置が完了です。

MySQLの設定(WordPress用のデータベース作成)

次にMySQLにWordPress用のデータベースを作成します。

まず、「General」タブを選択後、『PHPMyAdmin』をクリックしてください。

ユーザ名およびパスワードですが、「Default USBWebserver settings」に載ってます(Mysql portの上の二つですね)。デフォルトのユーザ名とパスワード入力し、「ログイン」ボタンを押してください。

ログインが画面左のメニューにある「新規作成」を選択して、データベースの作成を行います。

そうするとデータベース作成画面が現れます。WordPress用のデータベースを作成しないといけないのでここで作成します。データベース名ですが、なんでもいいのですが、ここではわかりやすく「wordpress」とします。

データベース名を「wordpress」として、言語はここでは「utf8_general_ci」を選択して、『作成』ボタンを押して、データベースを作成します。

「作成」ボタンを押すと、データベースが作成します。左メニューに新しいデータベース「wordpress」が作成されていることを確認してください。

これでMySQLの設定は終了です。

WordPressのインストール/環境設定

最後にウェブサービスにWordPressをインストールします。

USBWebserverが起動していることを確認後、「http://localhost/」にブラウザでアクセスしてください。

そうすると、上のキャプチャのような画面になります。「さぁ、始めましょう!」をクリックしてください。

まず、WordPressの設定画面になります。

データベース名

これは、PHPMyAdmin画面で作成したデータベース名を入力してください。ここでは、「wordpress」というデータベースを事前に作成しているので、「wordpress」とします。

ユーザ名/パスワード

これはMySQLの管理者パスワード/IDになります。先ほどPHPMyAdminログイン時のID/パスワードです。

データベースのホスト名

ここは「localhost」のままでいいです。

データベース接頭辞

これも変更不要で「wp_」のままでOKです。

入力後、「送信」ボタンをクリック。

「インストール実行」をクリックしてください。

ここからは、WordPressの基本的な設定で、サイトのタイトルや、最初に作成したユーザIDやパスワード、管理者のメールアドレスの入力となります。

必要事項を入力し、「WordPress をインストール」を押します。

これで、WordPressのインストール完了です。ログインできるか確認してみましょう。「ログイン」ボタンを押します。

「ログイン」ボタンを押すと、ログイン画面に遷移します。ユーザ名とパスワードを入力し、「ログイン」ボタンを押してください。

「サイトを表示」をクリックするとデフォルトでのページが表示されます。

このような感じで、USBメモリ上にもWordPress環境を構築することができます。

トラブルシュート

テーマインストールで「更新に失敗しました」

Fatal error: Maximum execution time of 30 seconds exceeded

エラーメッセージ「Fatal error: Maximum execution time of 30 seconds exceeded」が出た場合、処理時間の30秒を超えて処理が行われています。よってタイムアウト時間を延長させましょう。

「settings」フォルダにある『php.ini』をテキストエディタで開いてください。

「max_execution_time」というキーがあるのでその時間を延長させてください。

ここでは、120秒に変更します。

ファイルを編集後、USBWebserverを落として、再起動後、もう一度、テーマのインストールなどをやってみてください。

私の場合、「Astra」というテーマのインストールに失敗していましたが、php.ini編集後、うまくインストールができました。

ご参考

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