SPYDの1年間の積立投資結果(2021年)
高配当ETF、SPYDを昨年、2020年2月から積み立てを開始してみました。1年結果してどうなったか見てみたいと思います。
Contents
高配当株式ETF SPYD
SPYDとは?
まず、SPYDとは米国投資会社ステートストリート社が出している上場投資信託(ETF)です。
名称 | SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF |
ティッカー | SPYD |
設定日 | 2015年10月21日 |
ベンチマーク | S&P 500 High Dividend Index |
総経費率 | 0.07% |
分配頻度 | 四半期毎 |
アクティブファンドのように見えるのですが、厳密にはベンチマークに連動するファンドなのでインデックスファンドのようです。
そのため、経費率が「0.07%」とかなり低いものになっています。
SPYDの特徴は?
SPYDの特徴は、やぱっり高い配当を受けられる点です。
組み入れ銘柄 | 80 |
ファンドの配当利回り | 3.52% |
4%を超える利回り。だったんですが、昨年の利回りは4%を割ったようです。現在、ステートストリート社のホームページには、ファンドの利回りとして「3.52%」と記載されています。ただ、それでも3%を超える利回りを得られるので「高配当ETF」で間違いないでしょう。
ちなみに組み入れられる80銘柄は、各社の財務状況や成長率などを全く考慮せず、S&P500採用銘柄のうち配当利回りが高い上位80銘柄を機械的に取り入れるというカタチのようです。
SPYDに対する批判
高い利回りがあって素晴らしいじゃないか、と思うかもしれませんが、実際は、市場から評価されず、価格が下がった結果として、配当の利回りが上がり、SPYDに組み入れられてしまっている銘柄も多くありません。
年に2回リバランスを行っているようですが、直近で成長し、市場から評価された銘柄が外され、一方で、直近で価格が下落し、不人気となった銘柄が採用されるということも多く、不人気銘柄のファンドという言い方もできるかもしれない。
よって、それが不安で、SPYDに手を出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それでは、わたしが実際に定期購入してどうなったか見ていきたいと思います。
SPYDを1年間積み立ててみた
1年間の購入履歴
2020年2月から定期積立を開始しました。SBI証券ではETFの定期購入が可能なのでその設定を行いました。予算は月50,000円(2021年からは55,000円)です。実際は成り行きで注文するので、予算内でもう少し買えそうな状況でも、予算をかなり余らせた購入になってしまうようです。
約定日 | 口数 | 単価(USD) | 支払総額 |
2021/1/26 | 13 | 34.21USD | 46,497円 |
2021/2/26 | 11 | 38.42USD | 45,226円 |
2021/3/26 | 11 | 37.44USD | 45,343円 |
2021/4/6 | 1 | 39.28USD | (配当での買い増し) |
2021/4/27 | 11 | 39.63USD | 47,487円 |
2021/5/26 | 10 | 41.75USD | 45,739円 |
2021/6/25 | 2 | 40.24USD | (配当での買い増し) |
2021/6/28 | 10 | 40.40USD | 45,039円 |
2021/7/27 | 10 | 39.27USD | 43,595円 |
2021/8/26 | 10 | 40.15USD | 44,519円 |
2021/9/28 | 10 | 39.64USD | 44,329円 |
2021/10/04 | 3 | 39.12USD | (配当での買い増し) |
2021/10/26 | 10 | 41.12USD | 47,144円 |
2021/11/29 | 9 | 40.43USD | 41,649円 |
2021/12/28 | 10 | 41.28USD | 47,772円 |
合計 | 131 | 544,339円 |
1年間積み立てて、12+3回(配当での買い増し)で合計15回購入しました。
合計で口数が131口、支払い金額:544,339円です。支払い金額には手数料+消費税も含まれていますので実際の購入コストになっています。
2020年の口数と支払い総額を加えると以下のようになります。
年 | 口数 | 支払い総額 |
2020年 | 153 | 467,515円 |
2021年 | 131 | 544,339円 |
合計 | 284 | 1,011,854円 |
それでは2021年の購入口数と単価の推移は以下のようになりました。
左のY軸がSPYDの価格(単価)になり、オレンジの線がその価格履歴となります。
右のY軸がSPYDの購入口数になり、青色の線が、その購入履歴になります。
1月はまだ価格が30ドル台前半。購入口数も13口と変えてたんですが、5月にかけて価格が上昇。
それに合わせて購入口数もい減っていき、ほぼ10口が平均となっていきました。
5月以降はヨコヨコの展開となり価格がレンジ内を上下するだけとなっていきました。
では、実際の損益の履歴を見てみましょう。
年月 | 支払総額 | 評価額 | 損益(額) | 損益(%) |
2021年1月 | 514,012 | 574,958 | 60,946 | 11.86% |
2021年2月 | 559,238 | 691,729 | 132,491 | 21.37% |
2021年3月 | 604,581 | 802,042 | 197,461 | 32.66% |
2021年4月 | 652,068 | 875,452 | 223,384 | 34.26% |
2021年5月 | 697,807 | 959,260 | 261,453 | 37.47% |
2021年6月 | 742,846 | 983,447 | 240,601 | 32.39% |
2021年7月 | 786,441 | 1,004,007 | 217,566 | 27.66% |
2021年8月 | 830,960 | 1,073,828 | 242,868 | 29.23% |
2021年9月 | 875,289 | 1,103,137 | 227,848 | 26.03% |
2021月10月 | 922,433 | 1,214,239 | 291,806 | 31.63% |
2021年11月 | 964,082 | 1,218,662 | 254,580 | 26.41% |
2021年12月 | 1,011,854 | 1,373,711 | 361,857 | 35.76% |
支払い金額と評価額をグラフにすると以下の通りです。
グラフの青い線が支払い金額で、赤い線が評価額になります。
つまり、赤い線が青色の線を下回れば、評価損、青色の線を上回れば、評価益となります。
1年間の振り返り
1月~5月
グロース株が不調の中バリュー株が買われ、2020年末からSPYDの価格が上がり始め5月くらいまでずっと上昇しました。価格は40ドル代に突入し、円安もあり、評価益は37%まで急上昇しました。。
6月~12月
上昇トレンドは一服し、価格は38ドル~42ドル代のレンジ相場へ。
評価益も20%へ下落しました。
しかし、グラフにある通り、常に、評価益は買い付け金額を上回り、常にプラスのまま推移。
淡々と買い付けていっていました。
1年間SPYDを積み立てて思ったこと
やっぱり投資というのは「長期で愚直に積み立てる」ということを痛感しました。
短期の価格変動で一喜一憂するのはやっぱり違うのではないかと思います。
また12月の配当金が80%弱、減配となり、年率換算だと1%程度にまで下落することがありました。
ただ、それでも年明けにかけて、SPYDの価格は徐々に上昇しつつあり、グロース株が不調の中、年明け後上昇トレンドに入ったかもしれません。
結局、上がるか、下がるかは誰にもわからないので、時間分散して、買い付けていくことが大切で、長期間で投資し、長期的な視点で考えるとよいのではないでしょうか。
SPYDについては賛否両論あるのもわかっています。ただ、たかだか1,2年でその評価を下すのは難しいのではないでしょうか。
ワタシは、今まで通り、買い付けていこうと思っています。