英作文添削アプリ【アイディー】(IDIY)を長年利用している感想/レビュー/評価<体験記>

長年、英語を学習している英語学習者ですが、最近はオンラインのサービスが充実してきています。

そこで長年利用しているわたしの感想や利用方法について書いていきたいと思います。

なお、TOEICの得点向上に興味があるようでしたら、別記事「海外在住経験なしでTOEICで900点以上取った方法」もご参照ください。

英作文添削アプリ【アイディー】(IDIY)を長年利用している感想/レビュー/評価

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利用履歴

調べたところ、アイディーの利用開始は2014年12月からでした。

途中で、やめたり、再開したりの繰り返しで、2021年2月9日現在で、利用回数が630回を超えて、全体では「82位」です(笑)。

別に順位が上がったからといって、メリットは特にないです。

これだけヘビーに利用している、わたしの利用の仕方、感想など述べていきたいと思います。

システム

アイディーは簡単に言うと英文を添削してくれるオンライン学習サービスです。

ただ、「学習サービス」ではなく、ビジネス用に翻訳/添削してくれるサービスも「アイディービジネス」もやっています。

今回紹介するのがあくまでも学習サービスの話です。ご承知おきください。

課題

英作文を行うにあたり、7つのタイプの課題を提供しています。

  • 持ち込み英文(スタンダードのみ)
  • 英語日記
  • 日替わり英作文課題
  • 自由英作文課題
  • 和文英訳課題
  • 写真描写課題(スタンダードのみ)
  • 英文Eメール課題(スタンダードのみ)

持ち込み英文

自由に英文を持ち込むことができるサービスです。参考書などの課題も持ち込むことができるようです。スタンダードコースのみで利用でき、ライトコースの場合、利用できません。

英語日記

ご自身の日記を英文にする自由スタイルの課題です。「持ち込み英文」と似てますが、テーマが「日記」ということになっているだけなのかと思います。

日替わり英作文課題

日々、時事ニュースや話題となっているトピックについて、賛成や反対の意見、または、対策を提案するものです。トピックによっては、まったく意見がなく、苦労することもありますが、わたしが、一番利用している課題です。

和文英訳課題

大学受験などである、短い文章の和文英訳です。ほぼ1センテンス程度和文なので、本当に簡単に始められる課題で、やや「翻訳」に似ているかもしれません。

写真描写課題

シンプルな写真が提供され、それについての説明を英語で行うものです。TOEICのリスニングの最初の課題であるような写真を考えてもらえればよいです。スタンダードコースのみで利用でき、ライトコースの場合、利用できません。

英文Eメール課題

ビジネスシチュエーションを想定し、メールで状況を報告するような内容です。たとえば、「出張中に飛行機が欠航し、明日出社できない旨を上司に報告する」みたいな感じです。スタンダードコースのみで利用でき、ライトコースの場合、利用できません。

添削設定

添削には二つのタイプがあります。

学べる添削

アイディーの一番の特色、ウリは、この「学べる添削」だと思います。専門家が一言一句、丁寧にチェックしてくれ、添削・訂正をしてくれ、コメントをしてくれます。これを利用するには、「学べる」コースの場合、利用できます。

お手軽添削

安く、手軽に添削してくれるのがこの「お手軽添削」です。料金は安いものの、『丁寧な添削解説』はありません。文章を訂正してくれるだけだと思います。ただし、わたしは利用したことがないので、どの程度、添削してくれるかはわかりません。ある程度、レベルが上がれば、このコースでよいのかもしれません。

担当講師

講師の種類も二つあります。

英語専門家

「英語専門家」というのは、基本的には、英語が堪能な日本人です。ネイティブ並みの英語レベルがある方々です。よって、正しい日本語に対する英訳なのかということについて、日本語訳と英文と比較しながら、添削してくれます。

「なんだネイティブじゃないんだ」とお思いかもしれませんが、日本文と比較しながら、正しい英訳なのかしっかりチェックしてくれるのが良い点です。

ネイティブ

ネイティブは英語のネイティブスピーカーで、イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド在住の方々のようです。

ただ、日本語ができないので、日本語との対訳という意味でのチェックはありません。つまり、意図したとおりの英訳になっていなくても、文法的に誤っていなければ、その点について指摘されることはないのだと思います。

ただ、「お手軽添削」という意味では有効ですし、ちゃんと校正もしてくれます。しかも「学べる添削」より安価に利用できます。

値段(いくらなのか?)

それでこのサービスっていくらなの?って思いますよね。支払い形式?として、二つの方法があります。

ポイント支払い

まずは、ポイントです。おおよそ1単語1ポイントですが、料金が安くなることもありますし、高くなることもあります。料金は以下の通りです。

  お手軽添削 学べる添削
英文の種類 日替英作文課題
英語日記課題
自由英作文課題
和文英訳課題
持ち込み英文添削
写真描写課題
英文Eメール課題
日替英作文課題
英語日記課題
自由英作文課題
和文英訳課題
持ち込み英文添削
写真描写課題
英文Eメール課題
1単語あたりの
ポイント数
0.8pt 1.2pt 1pt 1.5pt
1ptあたり
100pt以上の購入
約9.6円約14.4円約12円約18円
1ptあたり
500pt以上の購入
約8円約12円約10円約15円
1ptあたり
1000pt以上の購入
約7.12円約10.68円約8.9円 約13.35円

ポイントの価格表

100 pt以上購入すると500 pt以上購入すると1000 pt以上購入すると
1pt = ¥ 12.001pt = ¥ 10.001pt = ¥ 8.90

有効期限は、すべて「180日」です。ポイントを一度に多く購入すると単価は低く抑えられます。

定期券支払い

月単位での定額支払も可能です。詳しくは公式のページを見てもらえればいいのですが、ざっくり以下のようになります。

お手軽定期券(解説なし)学べる定期券(解説あり)
ライトスタンダードライトスタンダード
日替英作文課題
英語日記課題
和文英訳課題
自由英作文課題
持ち込み英文
写真描写課題
英文Eメール課題
定期券価格
1日1回50単語まで
4,980円
166円/1回
7,500円
250円/1回
6,980円
233円/1回
9,800円
327円/1回
定期券価格
1日1回100単語まで
8,900円
297円/1回
11,900円
397円/1回
12,300円
410円/1回
14,980円
499円/1回

定期券は利用できるサービスと、また、入稿する単語数によって値段が変わります。

単語数を超えるとどうなるの?

単語数を超えて、入稿することも可能です。その場合、不足分はポイントを使って支払うことになります。だから、定期券だけの購入だけではなく、不足分用のポイントも事前に購入しておくとよいでしょう。

どんなふうに添削してくれるの?

ここからは利用していてリアルの感想になります。

学べる添削の場合

わたしは、英語学習ツールとしてアイディーを利用しています。なので利用しているサービスは「学べる添削」を利用しています。

添削課題入稿

課題として「あなたが今までに訪れた国で一番良かった国はどこですか?理由と共に英語で教えてください。」というものがありました。

これについて私は以下のよう回答してみました。

The best country I have ever been to is Vietnam.

The culture influenced by Western countries is attractive as well as its warm temperature.

Besides, affordable and delicious foods are wonderful.

Above all, you can feel the energy of a city from cluttery and noisy streets, which excites me.

I will go there first after the pandemic ends.

私の入稿英文

日本語文は以下の通りです。

いままで訪れた国で一番良かったのは、ベトナムだ。

温暖な気候に、西洋の影響を受けた文化は魅力的だ。さらに、安価でおいしい食べ物も素晴らしい。

なにより、雑然として、かつ、騒がしい通りは、街の活力を感じさせ、ワクワクできる。

コロナが終わったら、真っ先に行くぞ。

日本語訳

こんな文章を入稿しました。がっつり添削されて戻ってきました。

添削結果

すべてを公開するわけにはいけえないので一部抜粋します。

The best country I have ever been to is Vietnam.

One of the best country I’ve ever visited is Vietnam.

第1センテンス

I will go there first after the pandemic ends.

The very first place I visit will be there, after the pandemic ends.

最終センテンス

ただ、文章を校正してくれるだけではなく、「どうしてこうなるのか?」または、別の表現なども提示してくれます。

コメントにあるように「素晴らしい」とかポジティブな言葉を使ったコメントをくれることが多いです。

単に文章を直してくれるだけでなく、丁寧なコメントを貰えるのが「学べる添削」になるのだと思います。「お手軽添削」の場合、このコメントがないということになるのだと思います。

結果として、以下のような添削結果となって戻ってきました。

One of the best country I’ve ever visited is Vietnam.

Its warm climate and the culture influenced by Western countries are both fascinating.

Besides, good foods with reasonable prices are wonderful.

Above all, those busy and lively streets make me feel the vitality of the city, which excites me.

The very first place I visit will be there, after the pandemic ends.

添削結果

こんな感じで、一言一句ガッツリチェックしてくれるのがこのアイディーの最高のシステムです。

質問も2問まで無料

「学べる定期券」の場合、質問も2問まで無料なので、納得がいかない場合には、質問をすることもできます。

アイディーを長年使ってのリアル感想

良い点

真摯に英語に向かい合える

英会話だと、単数形/複数形や、特に冠詞についてはおろそかになったりしませんか?また、表現においても、難しい動詞が思い浮かばないときには、「do」や「have」などを使って、シンプルな表現で逃げたりしませんかね。

ですが、英作文になるとそうはいきません。

非常に単純なセンテンスでも、どういう表現があるか、辞書や英語辞書サイトを検索し、何度も調べて、考えてから文章を作ります。英会話のような瞬発力は必要ありませんが、『意味さえ伝われば良い』という訳にはいきません。適切でナチュラルな表現にこだわれます。

丁寧なフィードバックを貰える

社会人になると、学校の英語の授業もありませんから、自分の英文をチェックしてもらえることはなかなかありません。ビジネスでも「通じれば問題ない」のですが、ちゃんとした英文なのか、不安になることありませんかね?

私みたいな留学経験もないと、そういうことがよくあり、だけれど、ちゃんとチェックしてもらえることもありませんでした。

そういう意味では、毎日、英文をチェックしてもらえるというのは素晴らしい機会だと思います。

毎日英語課題に取り組める

わたしは定期券を購入して、課題に取り組んでいます。「継続は力なり」ではありませんが、毎日課題に取り組めるとなると、毎日頑張るしかありません!(笑)。

毎日、課題に取り組んで、30分~1時間くらい使って、英作文を行っています。これだけの時間ですが、毎日すると、上達できていると思います。

英会話力も向上

英作文の能力だけではなく、英会話の能力も確実に上達します。これは間違いないです。小さいことかもしれませんが、特に冠詞については、かなり気を使うようになりました。また、様々な英文に触れることで、表現力が増します。ちょっと難しい言い回しを使ったりできるようにもなります。

悪い点

当然、良くない点もありますので、それもご留意くださいませ。

価格

正直、高いです。フルサービスの定期券(学べる定期券スタンダード(100語))だと「 14,980円」+消費税。毎月1万6千円以上は、高いですよね。1万未満なら、趣味の範囲内でいけますが、ちょっと高い気します。

ちなみに私は「学べる定期券ライト(50語)」( 6,980円+消費税)で、『7,678円』です。加えてポイントを1000ポイント(8,900円+消費税)を1か月半に1度くらい購入しています。値段は「9,790円」になるので、まぁ月に1万2~4千円くらい使ってます。かなりの額、自分に投資していますね。

正直高いとは思っていますが、英語力がつくのは間違いないので、やめられない感じですね。

添削対象の原文を作るのが大変

英文を作成するのはいいのですが、正直、添削対象の日本文を作るのが毎回大変です。英作文が目的であるにも関わらず、英訳対象の文章を作るだけで、いつも時間が取られてしまいます。

課題として与えた貰っているのは「英語日記」や「日替わり英作文課題」は、まず、日本語で出来事や意見をまとめる必要があり、どうしても英訳よりそちらに時間がかかります。

大学入試の問題のような「和文英訳課題」もあるのですが、大体1センテンス程度の短い文章で、一通りやってしまったら、物足りなくなってしまうのですよね。

「持ち込み英文」も利用できるんですが、それだと、少し割高で、私の利用している「学べる定期券ライト」では利用できないんですよね。

そうなると、自分で文章を作る必要があり、どうしても原文を作る方に時間が取られてしまうのが、ネックですね。

毎日取り組むのは大変

わたしは定期券を利用しているため、毎日利用しています。ですが、毎日取り組むのは本当に大変です。逆に、英語に毎日取り組めば、英語力の向上は間違いないですがね。

わたしの利用設定/利用方法

購入定期券/ポイント

わたしは以下のような設定でアイディーを利用しています。

  • 学べる定期券ライト(50語)
  • 1か月~1か月半に1回程度で1000 pt購入

少し高いですが、学べる定期券ライト(50語)を購入して「日替わり英作文課題」に取り組んでいます。正直、50語では、すべての文章を英語にできず、足りない分をポイントで補う、という方法で利用しています。

「日替わり英作文課題」や「英語日記」でもそうですが、3センテンス程度であれば、50語以内に収まると思いますが、私は、たいてい、4~6センテンス程度で、文章をまとめるので、利用する語数だと、60弱~100語程度毎回利用しています。なかなか50語以内には収まらないですね。意見をまとめられないんですよね、短いと。

英語日記であれば、それほど語数を使わないかもしれませんが、日替わり英作文課題だと『意見を英語で述べなさい』みたいなのがあるので、どうしても、3センテンスではまとめられず、長くなってしまいます。

ちなみに「和文英訳課題」はほぼ1センテンスなので、50語以内にまとめられます。

利用課題

繰り返しになりますが、わたしはほぼ毎日「日替わり英作文課題」に取り組んでいます。毎回、意見をまとめるのが大変です。

一方で、英文になるのは慣れてきました。サクッと意見をまとめれれば、30分もあれば、入稿できています。

いつ課題をしているのか?

コロナ発生後は、在宅勤務になったので、朝、起きてから、すぐに課題に取り組んでいますが、コロナ前は通勤時に電車の中でしていました。

通勤時に課題に取り組む

通勤をしていた時には、通勤電車の中で行っていました。電車に乗っている時間はおよそ30分程度。

まず、スマホのメモアプリ(iPhoneなら『メモ』)を使って、まず、日本文を作ってしまいます。

その後、英文を作成します。

英単語や表現を調べるときには、スマホを利用します。

また、スペルチェックや文字数を確認したい場合には、Wordを使っています。Wordではメニューから「校閲」を選択すると『文字カウント』という機能があるので選択すると、文字をカウントしてくれて、文字数がわかります。

また、スペルミスも自動的にチェックしてくれるので、スペルミスも入稿前にチェックしています。

もし朝の通勤時間に終わらなかったら?

単純に、帰りの電車の中でやっていました。往復で1時間程度電車の中にいるので、だいたい終わります。

作成後、Wordに貼り付け、スペルチェック後、アイディーに原稿を入力させています。

正直面倒くさいですが、「時間がない」という言い訳は通じません。電車での移動中など、時間はあるはずです。スマホ一つあれば、対応できると思いますよ。

おすすめの利用法

長年、利用して感じたおすすめ利用は以下の通りです。

利用開始時

まずポイントで利用するのがいいと思います。「合う」「合わない」は個人にあると思うので、定期券の利用の前にまず、ポイントで利用して、どんなシステムであるか知ってみてください。

継続的に利用したいと思ったら

もし数回の利用で、継続的に利用したいと思ったら、定期券の購入をお勧めします。

毎日課題をする権利を得られますがから、毎日利用してください。これは絶対に英語力の向上につながりますから

利用するならぜひ「学べる添削」を利用してください

この「アイディー」のシステムの一番いいところは、「英語専門家」による丁寧なフィードバック/コメントを貰えるところです。英語力の向上を目的として利用するのなら、ぜひ「英語専門家」依頼する「学べる添削」を利用してみてください。

だいぶ慣れてきたら

継続的に利用し、システムに慣れてきて、添削指摘数が減ってきたら、「ネイティブ」講師に依頼する「お手軽添削」に切り替えてもいいかもしれません。

料金を安く抑えられるし、しかし、アイディーのサービスも定期的に利用することもでき、学習レベルをそれほど落とさずにするのではないでしょうか。

まとめ

わたしはアイディーを2014年末から利用しています。

料金は少し高めだが、丁寧なフィードバックを貰えて、英語力の向上に役立ちます。

副作用として、日本文で意見をまとめる能力も向上しますしね。

ポイント利用からでいいので、英語力の向上に興味があれば、ぜひ、利用してみてください。