Googleマップ API

Google Maps Elevation APIを使って、高度を取得する方法

2021年7月24日 by single コメントはまだありません

Google Mapsには高度を取得できるAPIを提供しているので、今回はそれを紹介したいと思います。

なお、Google Maps関連の記事についてはこちらにまとめてありますので、ご覧ください。

Google Maps Elevation API

Google Maps Elevation APIとは

Google Maps Elevation APIとは、高度を取得できるウェブサービスです。

URL「https://maps.googleapis.com/maps/api/elevation/xml」または「https://maps.googleapis.com/maps/api/elevation/json」にパラメータを付けて呼び出すことで、高度情報を取得できるものです。

Google Maps Elevation APIの有効化

APIの利用にあたっては、Geocoding API/Google Maps Static APIと同じようにまず、APIの機能を有効化しなければなりません。

なお、Google Maps Platform（グーグルマップ）の導入方法については、『Google Maps Platform（グーグルマップ）の導入方法（準備編）』でまとめていますので、いままで、Google Maps関連のAPIを一度も利用されたことのない方は、ご覧ください。

「Enable the Elevator API」ボタンを押してください。そうすると、Maps Elevator APIの有効化画面が表示されます。

『有効にする』ボタンを押してください。これで有効化できます。

画面遷移後、「Maps Elevation API」が有効なAPIとして表示されれば、完了です。

請求情報の制限解除

APIを有効化しただけでは利用できないことがあります。それはAPIキー（請求情報）で利用できるAPIを制限している場合です。その場合、APIの利用の制限を解除します。

まず、「Google Cloud Cosole」へ移動してください。

証 次に左の「認証情報」をクリックしてください。

次に対象プロジェクトを選択してください。

次に対象となるAPIキーを選択してください。

APIキーの定義を見て「APIの制限」で『キーを制限』になっている場合には、Elevation APIの制限を解除しなければなりません。

「Maps Elevation API」をチェックし「OK」を押してください。

「選択中のAPI」に『Maps Elevation API』を加わっていることを確認し「保存」ボタンを押してください。

画面遷移後、「制限」のAPIの数が増えていれば、完了です。

Maps Elevation APIの利用料金

「Pay-As-You-Go pricing」なので、従量課金です。

１０万要求まで、１要求当たり、0.005ドル、日本円だと、0.5円くらいですかね。

１０万１から５０万要求まで、１要求0.004ドルになります。

５０万を超えると「営業へご連絡してください」とありますね。

その他制限上限

以下のような制限上限があるようです。

  • 一度に512地点の高度を要求
  • １秒間に100回要求

Google Maps Elevation APIを使って、高度を取得する方法

サンプル


取得データタイプ：
APIキー：
URL：

HTMLコード

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
   <meta charset="utf-8" />
   <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1, maximum-scale=1" />
   <title>Sample Map</title>
   <script defer
       src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=(APIキー)&callback=initMap" >
   </script>
   <style type="text/css">
      #map_canvas {
         width: 100%;
         height:80%;
      }
      html,
      body {
         height: 100%;
         margin: 0;
         padding: 0;
      }
   </style>
   <script type="text/javascript">
      var map;
      var marker;
      function initMap() {
         var myLatlng = new google.maps.LatLng(35.68517826190777,139.7528236934712);
         var mapOptions = {
           zoom: 15,
           center: myLatlng
         }
         map = new google.maps.Map(document.getElementById("map_canvas"), mapOptions);
         marker = new google.maps.Marker({
            position: myLatlng,
            draggable:true,
            map: map,
         });
         map.addListener('bounds_changed', function(event) {
            setElevationUrl();
         });
         map.addListener('center_changed', function(event) {
            setElevationUrl();
         });
         marker.addListener('dragend', function(event) {
            setElevationUrl();
         });
      }
      function setElevationUrl() {
         var centerLatLng = map.getCenter();
         var sUrl = "https://maps.googleapis.com/maps/api/elevation/";
         marker.setPosition(centerLatLng);
         var sType = document.getElementById('dataType').options[document.getElementById('dataType').selectedIndex].value;
         var sLocation = "locations=" + centerLatLng.lat() + "," + centerLatLng.lng();
         var sApiKey = document.getElementById('apikey').value;
         // https://maps.googleapis.com/maps/api/elevation/outputFormat?parameters
         sUrl = sUrl + sType + '?' + "key=" + sApiKey + "&" + sLocation;
         var googleLink = document.getElementById('lnkGoogleMap');
         googleLink.innerHTML = sUrl;
         googleLink.setAttribute("href",sUrl);
      }
   </script>
</head>
<body>
   <div id="map_canvas"></div>
   <br />
   取得データタイプ：<select id="dataType" onchange="setElevationUrl();"><option value="xml">xml</option><option value="json">json</option></select><br />
   APIキー：<input type="text" id="apikey" value="" placeholder="あなたのAPIキーを入力してください" onchange="setElevationUrl();" /> <br />
   URL：<a id="lnkGoogleMap" href="#" target=_blank></a><br />
</body>
</html>

デモ

高度取得APIの仕様

基本仕様

https://maps.googleapis.com/maps/api/elevation/outputFormat?parameters

出力形式（outputFormat)

まず、出力形式を指定し、それでURLを確定しなくてはなりません。

形式説明
json【推奨】JSON形式で返却します。
xml<ElevationResponse>をノードに持ったXML形式

JSON形式の場合

{
   "results" : [
      {
         "elevation" : 38.98404312133789,
         "location" : {
            "lat" : 35.6847251154448,
            "lng" : 139.751819631707
         },
         "resolution" : 9.543951988220215
      }
   ],
   "status" : "OK"
}

elevationが高度になります。

XML形式の場合

<ElevationResponse>
   <status>OK</status>
   <result>
      <location>
         <lat>35.6847251</lat>
         <lng>139.7518196</lng>
      </location>
      <elevation>38.9840431</elevation>
      <resolution>9.5439520</resolution>
   </result>
</ElevationResponse>

パラメータ（parameters）

パラメータ説明
key【必須】APIキー
locations高度を取得したい位置の緯度、経度。緯度と経度をカンマで区切る。
他のパラメータ「path」がなければ【必須】。

応答内容

応答内容は３つの情報となります。

フィールド必須/任意型説明
results必須ElevationResultの配列型次の「results」をご覧ください。
status必須ElevationStatus次の「status」をご覧ください
error_message任意stringエラー情報の詳細

status

「status」には７つの文字列を返却予定です。

OK処理成功
DATA_NOT_AVAILABLE指定された位置に利用できる高度の情報がなかった
INVALID_REQUESTパラメータ値が正しくない
OVER_DAILY_LIMIT以下の理由が考えられます。
  • APIキー不正
  • 請求情報が有効になっていない。
  • 自身で設定した利用上限を超えている
  • クレジットカードの使用期限が切れたなどの利用により支払い情報が有効でない
OVER_QUERY_LIMIT長すぎる検索文字列。位置情報を指定しすぎ。
REQUEST_DENIED要求拒否により、処理が完了しなかった
UNKNOWN_ERROR未知のエラー

results

「results」については３つの情報が得られます。

フィールド必須/任意 型 説明
elevation必須数値高度の値（メートル）
location必須LatLngLiteral型
（緯度・経度を持った型）		高度を取得した位置情報
resolution任意数値高度を取得した位置との最大距離誤差

ご参考

関連ページ