わたしが実践している節税方法

フリーランスをしていると一番お得と思われるのが、自分で節税を実践できることです。これはサラリーマンにはない特徴ですね。ですが、うまくいかないと、逆に大きく損をする羽目になります。

もし、フリーランスとしての独立を考えている方がいらっしゃったら、ご参考になればと思います。

わたしが実践している節税方法

フリーランスでは様々な節税を駆使できます。わたしが、実践している節税を一つずつ紹介していきましょう。

青色申告特別控除

やっぱりフリーランス/自営業者での最大の節税はこの「青色申告特別控除」ですよね。なんと、最大65万円の控除ももらえるのです。

青色申告とは

青色申告特別控除とは、「青色申告」という方法で確定申告すれば貰える控除です。さて、青色申告ってなんでしょうか?

単純に言えば、複雑な複式簿記を使い、税務申告をするということです。

青色申告以外では、「白色申告」というものがあり、これは簡易的な方法で税務申告を行うことです。

でも、結局、税務申告しないといけないんですよ。それなら、「青色申告」にしましょうよ。今は、素晴らしい会計ソフトがあります。会計ソフトがあれば、まぁ、なんだかんだ、イケますよ。

最大65万円の控除をもらうには?

実は2019年(令和元年)の確定申告までは、青色申告特別控除は、特に制限なく、65万円もらえていました。

ですが、2020年(令和2年)の確定申告、つまり、来年2021年3月15日までに行わないといけない確定申告から、青色申告特別控除は55万円になってしまいました。ただ、あることで、プラス10万円の65万円にすることができます。

それは、e-Taxで納税するか、電子帳簿保存することです。電子帳簿保存するには事前に承認申請書を提出しておかないといけないようです。わたしは、e-Taxを利用するつもりですが、まだ、e-Tax自体を利用をしたことないので、来年の春利用して、感想を書ければと思っています。

65万円控除ってどの程度節約になるの?

ちなみに、65万円の控除っていくらくらいの節約になるの?って思いますよね。

これは、所得税の税率によるので、一概に言えないのですが、住民税の場合は10%なのでそれで計算すると、6万5000円の節税になりますね。プラス所得税分も節税になるので10万くらいは節約になるのではないのでしょうか。

まぁ、一概には言えないのですが、かなりの額、節約できると考えていいです。

青色申告するためには?

青色申告をするには事前に「青色申告承認申請書」を税務署に提出しなければなりません。「青色申告承認申請書」は、開業日から2か月以内に提出するか、確定申告したい年の3月15日までに提出してください。

国民年金基金

社会保険控除として、わたしは「国民年金基金」を利用しています。

国民年金基金とは?

国民年金基金は、国民年金に加えて、2階建て部分として、加えてもらえる、年金制度です。サラリーマンでいう厚生年金みたいなものですが、労使折半ではなく、全額負担です。ですが、負担したものが将来戻ってくる前提で、たくさん収めることで、節税効果を高めています。

結構制度は複雑で、死んだ後も年金をもらえるA型と亡くなると貰えなくなるけど掛け金を節約できるB型とがあります。わたしは、お金を残す相手がいないのでB型を選択しています。

さらに、二口目以降は、給付開始年齢や給付期間によりⅠ~Ⅴ型までの口数を割り振ることができ、最大月額68,000円まで掛け金を加えることができます。

きっちり68,000円まで掛け金にしているわけではりませんが、ほぼ、最大金額まで納めていますね。

長生きしないと元が取れない、社会保障制度ですが、逆に長生きしすぎるリスクを考えると、終身年金は必要だと思い、わたしは加入しました。

国民年金基金の節税効果

国民年金金は全額、社会保険料控除になります。わたしは年額80万円くらい納付しているので、節税効果は8万円~16万にはなるのしょうか。詳細はわからないですが、これもかなり節税効果が大きいと思っています。

個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)との併用は?

国民年金基金とiDeCoの併用はできます。ですが、両方合わせて合算で月額68,000円が限度となります。併用してもいいですが、実際は、どちらかにした方が手続き的にも楽ですかね。まぁ、これは個人の考え方なので、どのように利用するかは、利用者の考え方次第となるでしょう。

そういう理由もあって、わたしは国民年金基金のみしか利用していません。

小規模企業共済

確定申告書には「小規模企業共済等掛金控除」。この項目は、小規模企業共済や、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の掛け金が当たります。

iDeCoについて、よくわからないのですが、これはサラリーマンの方も、われわれ個人事業主(フリーランス)でも利用できる制度です。

ですが、小規模企業共済は、個人事業主のみの精度になります。

小規模企業共済とは?

小規模企業共済とは、個人事業主の退職金制度と呼ばれることがあります。

国民年金などの年金制度とは違い、積み立てたものが、戻ってくるだけです。多少は運用してくれて、金額は増えるようですが、運用だけなら、正直、自分で運用した方がいいと思います。外に運用を任せるので、責任をアウトソースできる点ではいいと思いますが、それほどメリットはありません。

小規模企業共済の最大のメリットは?

運用した結果、大きく殖えて戻ってくるわけでないのに、メリットはあるのか?その最大のメリットは、やっぱり節税効果ですね。

わたしは、最大金額の月7万円納付しています。年額84万円です。これも節税効果的には全額「小規模企業共済等掛金控除」になります。なので、年8万から16万円くらいの節約効果はあると思っています。

小規模企業共済とiDeCoの併用は?

iDeCoでは月額68,000円まで積み立てられるようです。なので、年額最大816,000円まで控除できるようです。ただ、フリーランスの方の場合は、国民年金基金の利用とも合わせて、考えるべきでしょうね。

まとめ

わたしが実践している節税は以下の3つの控除/制度になります。

  • 青色申告特別控除
  • 国民年金基金(社会保険料控除)
  • 小規模企業共済(小規模企業共済等掛金控除)

これで、年間20~30万くらいは節税できていると思います。

節税にならなかった残念なところ

フリーランスの人ならわかると思いますが、年間の支出で一番つらいのは、「国民健康保険料」の負担でした。実際、わたし、年間70万弱負担しているです。これ、つらいです。なので頑張って節税したんです。所得税も住民税も負担が減り、楽になりました。ですが、国民健康保険の保険料だけ安くなりませんでした。

国民健康保険の保険料は節税できない

国民健康保険料は、控除制度を利用しても、節税できなかったんです。詳しい制度についてはわからいのですが、国民健康保険の保険料は、「課税所得」をもとに計算されるんだと思います。だから、控除前の金額で計算されてしまうので、いくら控除を獲得しても、減額されなかったです。

国民健康保険の保険料を下げる方法

国民健康保険の保険料を下げる方法は、わたしが調べた限り2つでした。

  • 国民健康保険組合に加入する
  • 経費を増やす

国保組合なるものがあり、特定の職種の場合、加入できるようです。その場合、その組合の保険料で、国保より保険料が下がることがあるそうです。ですが、プログラマの組合がなく、現状加入できていません。

そうすると最後の手段、「経費を増やす」しか方法はありません。ただ、不必要なものを購入しては、逆に損をするだけなのだけなので、意味がありません。

よって現状、「国民健康保険の保険料を下げる方法」は見つけられていないですね。ガックシ。。。