米国ETFから投資信託を積み立てるようにしました
米国投資するときよくある悩みが「ETFにするか?」「投資信託にするか?」という点だと思います。どちらも一長一短あるかと思うのですが、わたしは、「投資信託」を選びました。その理由を書いていこうかと思います。
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米国ETFから投資信託を積み立てるようにしました
米国のインデックス、NASDAQ100に連動する米国のETF(Invesco QQQ Trust Series 1)を積み立てていたんですが、大和-iFreeNEXT NASDAQ100インデックスに切り替えました。
このファンドを比較したいと思います。
Invesco QQQ Trust Series 1と大和-iFreeNEXT NASDAQ100比較
これより「Invesco QQQ Trust Series 1」をQQQとし、「大和-iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」をiFreeNEXT 100と表記します。
QQQ | iFreeNEXT 100 | |
種類 | ETF(上場投資信託) | 投資信託 |
価格確定 | 市場が開いているとき常に変動 | 市場終了後確定 |
現在価格(11/27現在) | 299.01USD (31,088円) | 14,970円 |
最低買付価格 | (現在価格) | 100円 |
買付単位 | 1口単位 | 100円以上1円単位 |
経費率/信託報酬 (税込) | 0.200% | 0.495% |
買付通貨 | 米国ドル | 日本円 |
分配利回り | 0.55% | なし(内部的に再投資されているようです) |
ぱっと見、「経費率」(信託報酬)をみると、QQQが0.2%でiFreeNEXT 100が0.495%とほぼ0.5%で、圧倒的にQQQだと思います。いや、QQQだと思いました。
そこで、わたしは、QQQの積み立てを月最高6万円の設定で始めることにしました。
QQQの積み立て実績
日付 | 価格 | 口数 | 支払金額 |
6/23 | 243.68USD | 2 | 52,498円 |
7/21 | 260.08USD | 1 | 28,085円 |
8/21 | 275.28USD | 1 | 29,307円 |
結局、8月にはQQQの積み立てを止めて、9月からは投資信託であるiFreeNEXT 100に乗り換えました。こちらは、月5万円の設定で、現在も積み立て継続中です。
iFreeNEXT 100の積み立て実績
日付 | 価格 | 口数 | 支払金額 |
9/5 | 13,872円 | 36,044口 | 50,000円 |
10/3 | 14,376円 | 34,780口 | 50,000円 |
11/5 | 14,808円 | 33,766口 | 50,000円 |
ETFから投資信託に乗り換えた理由
ETFから投資信託に乗り換えた理由は、以下になります。特に一つ目がその最大の理由です。
ドルコスト平均法がうまく利かせられない【最大の理由】
QQQの単価は30,000円程度。幸いにもそれがさらに値上がりを続けています。ですが、月6万を最大(予算)にしているにも関わらず、2回目3回目の買い付けでは、酷く予算を余らせているうえに、口数はたったの一つです。多分、価格が上がっても、下がっても、この先、多分1口しか買えないと思います。もしかすると、上がり続けると予算6万円を突破し、月に一口も買えない可能性すらあります。
本来、ドルコスト平均法というのは、価格が下がったときにたくさん買って、下がったときに、少なく買う、というものです。ですが、現状QQQでは、予算を広げない限り、安くたくさん買えないし、また高い時に口数を減らすことさえできません。
これは、ドルコスト平均法を生かさられる、定額買付ではなく、ほぼ定口数買付になってしまいます。
定額買付 vs 定口数買付
6か月間で価格が100円から100円に変動した商品があると想定します。
そこで10,000円を定額買付した場合と、100口を定口数買付したシミュレーションをしてみます。
期間 | 価格 | 口数(定額) | 投資金額(定額) | 口数(定口数) | 投資金額(定口数) |
1 | 100 | 100 | 10,000 | 100 | 10,000 |
2 | 75 | 133 | 10,000 | 100 | 7,500 |
3 | 125 | 80 | 10,000 | 100 | 12,500 |
4 | 50 | 200 | 10,000 | 100 | 5,000 |
5 | 150 | 66 | 10,000 | 100 | 15,000 |
6 | 100 | 100 | 10,000 | 100 | 10,000 |
合計 | 679 | 60,000 | 600 | 60,000 |
定額買付でも定口数買付でも6か月間の投資金額は同じ、60,000円でした。
ですが、購入口数は定額買付の場合は、679口、定口数買付では600口。定額買付が、有効であることがわかりますし、これはドルコスト平均法最大限に生かせる、投資方法だとわたしは思いました。
ETFから投資信託に乗り換えた最大の理由でした。
米国ETF直接買い付けには、別にコストがかかる
ETFから投資信託に乗り換えた2つ目の理由は、経費率の0.20%以外に別にコストがかかることがわかったためです。これはファンドの詳細を調べた結果、別にコストがあることを見つけたとかいうのではなく、明々白々にコストがあることに気が付いただけです。
為替コスト
米国ETFは米ドルで購入する必要があるため、ドルを調達しなければなりません。為替コストは、楽天証券やSBI証券で日本円で購入する場合には、25銭になります。SBI証券の場合、住信SBIネット銀行で事前にドル調達をしておけば、4銭にはなります。
では、投資信託の為替コストはいくらでしょうか?実は、よくわかりませんが、個人が調達するより安く調達できるのではないでしょうか。つまり、25銭は予想ですが、きっと高いと思います。もっと安く調達している可能性があります。なので、ETFは割高なのではないかと考えられます(確実な情報ではないですが、わたしは、そう考えているだけです)。
販売手数料
QQQをSBI証券で買い付ける場合、手数料がかかります。約定代金の0.45%(税込0.495%)を払う必要があります。なおSBI証券では一部ETFは、手数料がかかりません(VOO、VT、VOOなど)
一方、投資信託は手数料がかかりません。小さいながら、投資信託が優位です。
つまり、経費率と信託報酬を単純比較しただけでは、あまり意味がないのかと。それ以外の経費もあるわけです。
まとめ
ETFがよいのか投資信託が良いのかという比較をしてらっしゃる方も多いですが、いずれの結果も、『大差ない』というのが多い気がします。
それなら、ドルコスト平均法を最大限に利かせるにはどちらがいいかと考えました。
その結果、投資信託を積み立てるという方針にしました。
ただ、投資は個人によってスタンスは変わるものです。また、時代によっても変わるのかもしれません。人の意見を鵜呑みにせず、自分で考えていきたいと思いますし、やっぱり投資は自己責任ですね。