ソニーDSC-RX100を5年使ってレビュー/評価して、感想を書いてみた
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ソニーDSC-RX100を5年使ってレビュー/評価して、感想を書いてみた
スマートフォンの登場により、デジタルカメラ市場は壊滅的な打撃を受けました。特に、一眼レフのような高級カメラではなく、コンパクトカメラはほぼ不要となったのではないでしょうか。
そんななかワタシは2016年にコンパクトカメラの「DSC-RX100」を購入しました。その感想を述べていこうかと思います。
DSC-RX100の仕様
発売日 | 2012年6月15日 |
センサータイプ | 1.0型(13.2 x 8.8mm) Exmor CMOSセンサー |
総画素数 | 約2090万画素 |
有効画素数 | 約2020万画素 |
F値(開放) | F1.8(ワイド端時) -4.9(テレ端時) |
画角(35mm判相当)(静止画) | 75゚-24゚ |
写真はワタシ保有のRX100です。わかりづらいですが、傷がかなり多いのです。ただ、全然、現役ですよ。
特徴
宣伝文句にもある「1.0型センサー」というコンパクトカメラとして大型のセンサーを載せていることだと思います。
ワタシも詳しいわけではないのですが、まぁ、「イメージセンサーが大きければ高画質な写真を撮ることができる」と考えればいいかと思います。つまり、高機能なカメラだと考えてもらえればいいです。最新iPhoneのカメラの仕様は公開されていないようですが、多分、1型未満だと考えられ、
では、実際に、どのような感じで撮れるのか、見ていきたいと思います。
DSC-RX100の良いところ
暗いところでも明るく撮れる
RX100を使用してまず、思ったのが、暗いところでも、かなり明るく撮れる、ということでした。
今のiPhoneなどの最新スマホのカメラでもかなりいい感じで撮れます。ですが、購入当時では、遥かにスマホの性能を超えていて、驚いたのは覚えています。今でも、全然、スマホに負けてません。
接写でも撮れる、ボケる
F値が1.8ということもあり、近くのものを撮ると、ボケます。いい感じでボケますね。
最近のスマホでは、あまりありませんが、ガラケー時代のカメラでは、記事を撮ろうとすると、文字などが全然見えなかったりしましたが、RX100では全然問題ありませんね。最近のスマホでも問題ないのですがね….
広角でも撮れる
画角は広角で「24mm」ですから、広角でもかなり広く撮れます。
様々な撮影モードがある
いくつかの撮影モードが用意されて、場面に合わせた写真を撮ることができます。
- プレミアムおまかせオート
- おまかせオート
- シーンセレクション
- スイング撮影
- 動画
- 登録呼び出し
- マニュアル露出
- シャッタースピード優先
- 絞り優先
- プログラムオート
モードに合わせて、シャッタースピード、ISO、絞り(F値)などを変更できます。
花火も撮れますし、月も撮れます。シャッタースピードを遅くすると、流し撮りのようなものも撮れます。
RAW形式で撮れる
最近のスマホでもRAWで撮れる製品があるようですが、RX100でもRAWで撮れます。
やっぱり、撮影後、自由に仕上げることができれば、暗かった写真も明るくなりますし、個性のある写真に仕上げることができるのはやっぱり楽しいのではないでしょうか。
長時間使用でもバッテリーがもつ
コンパクトカメラということもあり、バッテリーがとにかくもちます。
デジタル一眼の場合、良くあるのですが、バッテリーが全然持ちません。
半日も使っているとあっという間にバッテリーがなくなってしまいます。ワタシの使っているミラーレスもバッテリーの持ちが悪く、バッテリーを気にしながらの撮影をしたりしてます。
ですが、RX100ではバッテリーはほぼ気にしなくてもいいです。とにかく長時間の利用ができます。
旅行のお供に最適だと思いますし、特に海外旅行でしょうか。
旅行だとスマホで旅行先の情報を収集したり、地図アプリで目的地を検索したりし、スマホの利用は欠かせません。
加えて写真などを撮っていると、間違いなくスマホのバッテリーを消費してしまいます。
RX100を一日中利用してもバッテリーは持ちますし、スマホのバッテリーを消費しません。
『カメラなんてスマホでいいじゃないかぁ』という意見もあるでしょうが、旅行ではそうだと思いません。
RX100をお勧めできるポイントはこのバッテリーの持ちなのではないでしょうか。
シャッター音が小さい
写真を撮りたいって思って、シャッター音を気にして、なかなか撮れないことありますよね。
テレビの記者会見なんてシャッター音がうるさいですもんね。また、スマホだと電子音が鳴りますしね。
一方、RX100は、電子音を切れば、シャッター音が非常に小さいです。全くしないわけではないのですが、小さく「カチッ!」と鳴るだけです。
海外に行った時って、地下鉄とかの普通の場面を撮りたいって思ったりします。大きなシャッター音が鳴ってしまうと、視線が来てしまい、撮りづらいですが、RX100なら大丈夫です。
小さいことですが、海外旅行などでは重宝します。
とにかくコンパクト
コンパクトカメラなので「コンパクト」です。ポケットに入ります。
どこにいても、さっと取り出し、すぐに撮影できます。
お店にて ケーブルカーにて スキー場にて
スキーに行った時にもポケットに入れて、ささっと撮影できます。
一眼レフなら、ポケットに入れるなんてできませんし、スマホでもいいかもしれませんが、旅行先では、スマホはやっぱりバッテリーが心配。コンパクトカメラならいつでも簡単に撮影できます。
またスマホは持ちづらいですが、コンパクトカメラで、ストラップを付けていれば、手で簡単につかめて、シャッターボタンを押すのも簡単。落とす心配もありません。
コストパフォーマンスがいい
2021年8月の現在、アマゾンでは3万7千円弱。RX100以降のバージョン価格は以下の通りです。
DSC-RX100 | 36,696円 |
DSC-RX100M2 | 58,000円 |
DSC-RX100M3 | 60,940円 |
DSC-RX100M4 | 73,010円 |
DSC-RX100M5A | 91,010円 |
DSC-RX100M6 | 120,000円 |
DSC-RX100M7 | 137,140円 |
DSC-RX100M4以降からは4K動画が撮れたり、M2以降はチルト液晶で自撮り試薬すなっていますが、最新のM7でも、1型のCMOSセンサーなので、きっと多少はよくなっているんでしょうが、初代の「RX100」でもそこそこ高機能なのではないでしょうかね。
これだけの機能があって、3万7千円弱って安くないですかね?
DSC-RX100の悪いところ
一方、よくないと思うところを書いておきます。
動画の品質
※右クリックして「コントロールを表示」すると再生ボタンが表示され、再生できます。再生すると音声が出るので気を付けてください。
「mts」から「MP4」に変換した動画です。
そこそこ撮れていますが、やっぱり4Kではないので、そこまで画質が良いというわけではないと思います。
もし、VLOGや動画サイトで動画を共有したい方には向かないかもしれないですね。
DSC-RX100M4 以降であれば4K動画が撮れるので、それ以降の商品がおすすめです。
自撮りしづらい
ディスプレイの液晶が、まったく動かないので、自撮りがしづらいです。多分スマホのほうがうまく撮れるのではないでしょうか。
自撮りをよくされる方は、 チルト液晶 であるM2以降の商品がおすすめです。
スマホ連携/ネットワーク連携に対応していない
2012年に発売した商品ですので、ネットワーク連携していません。
撮った写真をすぐに、SNSにあげたり、シャッターをスマホで動かしたりするようなことはできません。
まとめ
ワタシの結論
スマホ全盛で、デジタルカメラは不要と思われがちだが、旅行においては、大切なパートナーになるのではないでしょうか。
また、写真に興味はあるが、高いミラーレス一眼などの購入、または、最新のモデルの購入をためらう場合は、入門機として、全然、使えると思います。
ぜひ、RX100を試してみてください。