ふるさと納税をして住民税がちゃんと控除されたのか?
先週、特別区民税・都民税の納付書が届きました。
相変わらずの高額の請求にうんざりするのですが、そういえば去年、ふるさと納税をしたのですが、ちゃんと控除されたのでしょうか?
答え合わせをしてみました。
Contents
ふるさと納税をして住民税がちゃんと控除されたのか?
ふるさと納税とは?
まずは、「ふるさと納税とは」ですが、本来払うべき住民税を、他の自治体に寄付することで、その寄付した分に手数料の2000円を差し引いた額を、払うべき住民税から控除されるというものです。
去年、寄付したふるさと納税額は?
去年、山形市に8万円を寄付して、「敷布団」をいただきました!すごく実用的でしょ?(笑)
詳しくはこの記事にもかいてありますので、ご覧ください。
8万円寄付すれば、手数料を差し引いたら「8万円-2千円」で7万8千円控除されると思いますよね。
あとちなみに、2千円を日本赤十字社にも寄付しています(これは後で計算時にも出てきます)。
「寄付金税額控除額」はどうなった?
先週、「令和3年度 特別区民税・都民税通知書」が届きました。「寄付金税額控除額」は以下のように記載されていました。
寄付金税額控除額 | |
区民税 | 37,244円 |
都民税 | 24,909円 |
(合計) | 62,153円 |
あれ?「78,000円」を想定していたにも関わらず、「62,153円」しか控除されていません。
なぜだ?『もしかしたら、控除限度額を超えて寄付したのか?』と思いました。
悔しかったのですが、送付された資料を改めて読んでみることにしました。
「寄付金税額控除」の計算方法
送付された資料には以下のような計算式が載っていました。
対象 | ア.日赤や共同募金会など指定した団体への寄付金 イ.地方公共団体への寄付金(ふるさと納税) |
①寄付金控除 | (ア+イの寄付金-2,000円) × 10%(区6%、都4%) 控除対象寄付金上限額は総所得金額の30% |
②特別控除(ふるさと納税) | (イの寄付金-2,000円)×(90%-所得税の限界税率×1.021) ※住民税調整控除後の所得割額の20%が限度 (控除額割合 区 3/5、都 2/5) |
③申告特例控除(ワンストップ) | ②の[特別控除]額 × [申告特例控除算出のための割合表の]割合 |
※申告特例控除算出のための割合表
住民税の課税総所得金額 人的控除の差調整額 | 割合 |
~ 1,950,000円 | 84.895分の5.105 |
1,950,001円 ~ 3,300,000円 | 79.79分の10.21 |
3,300,001円 ~ 6,950,000円 | 69.58分の20.42 |
6,950,001円 ~ 9,000,000円 | 66.517分の23.483 |
9,000,001円 ~ | 56.307分の33.683 |
「寄付金税額控除」金額を計算してみた
①寄付金控除の計算
「(ア+イ寄付金-2,000円)× 10%」の計算式があるので、入れてみました。
2,000円+80,000円 – 2,000円 × 10% → 8,000円 ①
②特例控除(ふるさと納税)
わたしは個人事業主なので確定申告でふるさと納税を申告しました。
「(イの寄付金-2,000円)×(90%-所得税の限界税率×1.021)」の計算式があるので、これにも入れてみます。
80,000 – 2,000円 ×(90% -20%×1.021) → 78,000 × 69.58 → 54,272円 ②
①寄付金控除金額+②特例控除(ふるさと納税)金額
「①寄付金控除金額+②特例控除(ふるさと納税)金額」という計算式なので合計します。
8,000円+54,272円 = 62,272円
あれ?119円だけ、計算があわないですね。
ただ、最初、「78,000円」控除されると思っていた時の差異ほど、絶望的ではなくなりましたね。
そもそも、確定申告時に、寄付金控除で78,000円控除しているということは、所得税ですでにおおよそ「15,600円」(78,000:ふるさと納税控除額×20%:所得税率)程度控除さてたはずなので、シンプルにマイナス2,000円の78,000円にはならないんですよね。
計算誤差はあるみたいですが、今回はこんなところで、よしとしましょうか。
よって、ほぼ予定通り、「住民税が控除されていました!」ということでした。